☆☆☆ セセリーの考える組織開発・第1段階☆☆☆
組織開発では、メンバー一人ひとりの成長やその行動変容が基本的な発達要素になります
セセリーでは、その発達段階を有名な「成功の循環モデル」を参考にして以下のように整理します
まず第1段階、「関係の質」を整えるところからスタートします
いわゆる「安心・安全の場づくり」と考え方は同じです
ただし、メンバーの意識変化を期待して、それを伝えるだけでは普通何も起きません
具体的に「関係の質」を整えるには、二つのアプローチが必要だと考えます
ひとつは「人に関わるプロセス」へのアプローチ、もう一つは具体的な「仕事に関わるプロセス」へのアプローチです
前者は主に「共感」の醸成につながり、後者は仕事に関する「情報共有」がポイントです
これらを促進するためには「見える化」と「対話」の場をしっかりと確保することが第一歩です
時間をかけることは必須条件なのです
ではそこで何をするか?
それはそれぞれの職場で違ってきますが、目指す状態は三つにまとめられます
・自分を知る
・相手を知る
・人に関心を持つ
人には様々な性格や感じ方・考え方の違いがあります
自分自身を振り返ってどのような人間特性を持っているか?を自身で再確認します
それを「見える化」してメンバーと共有することで、お互いの違いを認識することもできます
また、それぞれがプライベートで抱えている事情なども必要に応じて知っておくことが大切です
相手が何に困っているか把握できていれば、リアルな手助けもできるからです
このように人間的な側面で対話ができれば、自然と「共感」の醸成がすすみます
同時に、お互いが感じている違和感も認識できるようになり、多様性に向き合うことができるようになります
仕事の面ではどうでしょう?
「情報共有」といえば、多くの職場で「それは十分できている」と言うでしょう
ただし、成果や過去のことを共有しているだけでは助け合いやOJTのような「知の伝承」はあまり起きません
つまり「未来志向」で仕事について語り合うことが必要なわけです
今日以降のこれからやることを共有して、それを遂行する上で困っていることや足りないことなどを事前に話し合えれば、自然に助け合いや教え合いが始まります
仕事の上で相手が直面している状況を知っていれば、声かけなども始まりだんだん雰囲気も明るくなるでしょう
お互いのことに関心をもてるような職場はこうしてできていくのです
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