【コラム】第4段階「結果の質」を考える

コラム

☆☆☆セセリーの考える組織開発・第4段階☆☆☆

コラムを最初から読む→ 第1段階「関係の質」を考える

「行動の質」が整って、計画的行動が当たり前になってくれば自ずと結果はついてきます
しかしながら、ここでもう少し考えたいのが「結果」の意味についてです
「結果の質」が高い!とはどういうことでしょう?
もちろん業務成果を目標どおりに達成できれば、質はある程度確保されたと言っていいでしょう
ただし、その過程でメンバーが身体的にも精神的にもすり減ってヘロヘロになっていたとしたらどうですか?
セセリーでは、「結果の質」を考えるときにもう少し違った観点からも考えることをお勧めしています
いつもの「成功の循環モデル」を参考にした図を見てみましょう

「結果の質」については、次の3点で考えてはいかがでしょう
 ・具体的な成果
 ・学びと成長
 ・自走と継続

まず「具体的な成果」です
営業組織であれば、一番に売上目標の達成が挙げられます
しかしながら、その過程でコンプライアンス的な問題があっても「質」は高いと言えるでしょうか?
同じように、環境への配慮は十分か?
品質に問題はないか?
納期は守れたか?
顧客満足度はどうか?など、
様々な要素を包括して「成果」は評価されるべきです

次に「学びと成長」です
その業務を遂行するにあたって、メンバーやチームに「学びと成長」が起きているか?という視点です
成功しても失敗してもその経験から学びを得て、一人ひとりが成長しチーム連携が洗練されているかどうか?という視点です
マネジメントの責務は、より強い人づくりでありチームづくりにあるとセセリーは考えます
結果の管理だけなら、この先AIが充分こなせる仕事だと思いませんか?

最後に「自走と継続」という言葉を選びました
ここでは、「関係の質」から始まり、「思考の質」「行動の質」という流れでチームや組織を進化させてきました
そのプロセスは、みんなで「見える化」してみんなで「対話」を深めることの繰り返しです
こうした活動を外部のコンサルタントやコーチに依存しないで、組織内のマネジメントで適切に運用できる状態を「自走」と呼んでいます
そして、そのように活性度の高い状態を維持・継続できるとしたら、それはとても良い「結果の質」と言えるのではないでしょうか?

この話をするときには、いつも伝統的なお祭りのことを引き合いに出します
何百年も続く伝統的なお祭りが日本各地にあります
これらは、誰かの強力なリーダーシップが継続の要因ではありません
そこには、明文化はされてなくても暗黙の了解事項として「継続の価値観」がありませんか?
代々受け継がれ、気持ちの中に染み込むように定着したお祭りに対する価値観です
そして、もうひとつ「継続のしくみ」と書きました
気持ちだけでは大きなお祭りを維持・運営することは困難です
そこには、具体的なしくみも受け継がれていきます
そして単純に受け継ぐだけでなく、環境変化に応じて常にそのやり方はブラッシュアップされているのです
コラムの今回のシリーズはこれで終わります
皆さんぜひ、これを機会に「お祭り」を「仕事」に置き換えて考えてみてください
そして、良い「結果の質」を得るために、「関係の質」と「思考の質」さらに「行動の質」をどのように変えていけばよいか考えてみましょう
コツは、たったひとつ!
一人で考えないで「見える化」を活用してチームで「対話」を始めることです

コメント

タイトルとURLをコピーしました